《 判 決 》 |
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その昔、西川きよしと桂文珍が差し向いでトークし続けるというオソロシイ深夜番組があって、その中で二人が興味深い話をしていた。いわく、売れっ子になった芸人は誰でもテングになるものだが、一時的な人気者ではなく恒常的に売れ続ける一流タレント、いわゆる「億タレ」になるためにはその時期を乗り越えて、自分の鞄をマネージャーに持たせたりせずに自分で持つような腰の低さを身につけることが必要だといった趣旨だった。
その意味で、矢口さんが決して驕らない丁寧なスタンスを身につけることは、今後一生芸能界で生きていく希望があるのなら大切なことだろう。例えば裕ちゃんはラジオで暴言を吐きまくっているけど、ファンやお客さんの悪口を言うところは聞いたことがない。もちろん腹に据えかねる客がいないはずはないわけで、でも決してそれを口に出さないところに、中澤さんの芸能人として生き続ける覚悟が見えるのだ。
だから矢口さんが、弱冠18歳にもかかわらずそんな大人な態度を身に付ける気でいるのなら、それはとても偉いことだと思うし、社会人としてもタレントとしても正しい方向性だと思う。
だがしかし、そのことを踏まえた上で、これだけはどうしても言っておきたい。
矢口さん。矢口真里さん。あなたは自分が何者か、ホントに分かってますか?。
あなたは、あの「社会現象」となり、日本経済を支えて金融崩壊を食い止めたとまで言われる偉大な名曲『LOVEマシーン』を大爆発させた、オリジナル発表メンバー8人のうちの1人なんですよ。
タカさん的に言えば日本シリーズ優勝チームのベストナインに匹敵する、それも一般的な日本一ではなくジャイアンツV9時のベストナインに比肩しうる、そんな、現代日本における最重要人物の一人なんです。日本の世紀末を揺るがした一大事件「LOVEマシーン革命」の渦中で、さながら里見の八犬士のように活躍した、八人の主人公のうちの一人なんですよ。
もっともそんな有名公人だからこそ、佐藤を含めたキショいヲタにウダウダ言われてしまうわけですが、そんなものはあなたの歌声や笑い声に比べればゴキブリの羽音みたいなものです。キショヲタやマスコミが何をホザこうと、あなたが反省したり凹んだりする必要はないんですよ。
判決?。もちろん無罪です。ただし謝りたいときには好きなだけ謝ることも可です。あなたがどれだけ粗相しようと失敗しようと謝罪しようと土下座しようと仮病を使おうと、あなたの為した業績の偉大さはもはや歴史的事実ですから失われることはありません。
だからこれからも自信を持って、笑いの絶えない生活を過ごして下さい。あなた自身が最も楽しいと感じられる生き方を、自由に、思い通りに貫いていって下さい。そしてその笑顔の輝きで、これからも僕らの人生を明るく照らし、導き続けていて下さい。